骨・関節

骨盤の構造や役割について

pelvis-ligament

理学療法士によるピラティスサロン Reed Green beauty です。

ピラティスなどのボディワークでは、脊柱と骨盤は身体の軸になる大切な要素です。

関連記事>>>『脊柱の構造と機能について』

女性であれば妊娠・出産といったライフステージの変化により骨盤が緩みやすくなり、腰痛などを起こしやすいですね。

脊柱と同じくらい骨盤も大切なんです!

そこで今回は、骨盤の構造や役割についてお伝えします。

骨盤の構造

骨盤は、骨や靭帯、関節包などで構成されています。

その骨・関節と靭帯についてお伝えします。

骨盤を構成している骨

pelvis,Sacroiliac joints上の写真は骨盤を後左下方(左のお尻側)から見ています。

骨盤を構成しているのは“仙骨”と左右の“寛骨”の3つです。

仙骨は軽いカーブはヒップラインを作るのにとっても大切です。

寛骨と仙骨の間にできているのが“仙腸関節”です。

この仙腸関節は腰痛の原因となりやすく、多くの治療家がチェックする関節になります。

もちろん当店でもチェックする項目の一つです。

骨盤を支えている靭帯

pelvis-ligament

写真をみると骨盤周りにはたくさんの靭帯があることがわかると思います。

全部の靭帯に名前があるのですが、ざっくり分類すると、

  1. 腰椎と骨盤を繋ぐ靭帯
  2. 仙骨と寛骨を繋ぐ靭帯
  3. 骨盤と股関節を繋ぐ靭帯

の3つに分かれます。

靭帯はとても大切な組織で、Wikipediaには

靭帯(じんたい、羅: ligamentum; 英: ligament)は、強靭な結合組織の短い束で、骨と骨を繋ぎ関節を形作る。主成分は長いコラーゲンの繊維である。靭帯には関節の可動域を制限する働きもある。

とあります。

靭帯は関節を構成するものであり、関節の安定性に関わります。

また靭帯には若干の弾力性があり、ひっぱり続けると次第に伸びていく特性があります。

毎日ストレッチをしていると、身体が柔らかくなりますよね?これは筋肉とともに靭帯も伸びているのです。

必要以上に身体を柔らかくすると靭帯も伸びてしまい、関節が緩く不安定になってしまいます。

他にも骨盤内に、“仙骨と子宮を繋ぐ靭帯” “恥骨と尿道を繋ぐ靭帯” などがあります。

不良姿勢による骨盤の崩れは、これらの靭帯が緩むことが考えられ、尿失禁などのトラブルを招きます。

そのため骨盤底筋トレーニングだけでは効果が少なく、姿勢の改善も必須になります。

骨盤が歪む説、歪まない説(ここマニアックです)

pelvis misalignment

治療家の世界では、昔から『骨盤は歪む!』『いや歪まない!』といった議論がされています。

この議論は、骨ではなく関節のことを言っていて、本当は『仙腸関節が動く』『いや動かない』と議論されています。

文献などでも、”仙腸関節は少し動いた” “仙腸関節は動かなかった” と意見が割れます。

解剖学や運動学の教科書上では、”仙腸関節は1~3mmほど動く”とされています。

「結局どっちなの???」

と思うかもしれませんね。

Reed Green beauty の考え

私たちは病院のリハビリで多くの高齢者を見てきました。そして今は20〜60代の若い方のレッスンを行っています。

これらの経験から『骨盤は歪む』と考えています。

そして、

  • 『若い時は、骨盤が歪みやすい』(仙腸関節は動きやすい)
  • 『若い時は、歪んだ骨盤を矯正しやすい』
  • 『年齢を重ねれば重ねるほど、骨盤は歪んだまま動かなくなる』

といったことを多く体験しています。

お年寄りは骨盤の横幅が広くてお尻が大きいと思いませんか?これは骨盤内の靭帯が緩み、歪んだまま動かなくなっている典型的なパターンですよ!

骨盤の役割

骨盤にはいくつかの役割がありますが、主なものとして

  • 身体を支え、力を伝える
  • 内臓を保護する

の2つが挙げられます。

身体を支え、力を伝える

pelvic ring

骨盤は、

① 体幹→脚への伝達(イラスト青矢印)
② 脚→体幹への伝達(イラスト赤矢印)

2方向の力の伝達を担っています。

①は脊柱からくる上半身の重みを支え、脚へ伝える役割、②は地面からの反作用の力を、体幹へ上手く伝える役割です。

この2つの伝達がうまくいくためには、骨盤が安定しているか(仙骨と寛骨が適合しているか)が大切になります。

内臓を保護する

woman body, with bone skeleton and all interior organs superimposed

腹部には、腸や膀胱、子宮などの内臓器があり、骨盤はそれらを包み込むように保護しています。

ヒトにとって内臓はとっても大切なので、硬い骨によって守られています。

骨盤以外にも、頭蓋骨は脳を、肋骨は肺や心臓を守っていますよ!!

性別による骨盤の違い

male and female pelvis

骨盤は骨格の中で最も性差が大きく、10歳前後から始まって思春期以後は顕著になります。

女性と男性の骨盤の主な違いは、

  1. 骨盤の上側・下側はともに女性の方が大きい。
  2. 恥骨部分の角度(イラストの点線角度)は女性の方が大きい。
  3. 両方の寛骨の開きは男性の方が大きく、女性では垂直に近い。
  4. 仙骨は女性の方が横幅が広く、縦幅は短い。またカーブの角度が小さい。

このような違いがあります。

まとめ

骨盤についてお伝えしてきました。

  • 骨盤が歪んでいるのか?歪んでないのか?
  • 下っ腹が引っ込まないけどなんで?
  • 腰が痛いけど骨盤が関係しているのでは?
  • ウエスト周りの贅肉が落ちないけど、骨盤の形が問題なのかな?

など疑問に思っていたら、まずは当店にお越しくださいね。お待ちしております。

ご予約・お問い合わせ

参考資料

《標準理学療法学・作業療法学 専門基礎分野》解剖学[医学書院]
プロメテウス解剖学アトラス 解剖学総論/運動器系 第3版[医学書院]
筋骨格系のキネシオロジー[医歯薬出版株式会社]
ウィメンズヘルスと理学療法[三輪書店]

 

 

ABOUT ME
Reed Green beauty
Reed Green beauty
大分駅より徒歩5分、大分市中央町にあるボディメイクサロン。 身体の専門家である理学療法士が、ピラティス・美姿勢美脚エクササイズ re・Frame exercise® を中心としたオーダーメイドのエクササイズ、身体の本質に基づいた栄養管理をご提案しています。
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